2020-01-01から1年間の記事一覧

BCGと「訓練免疫」

宮坂教授によるより詳しい解説。 dot.asahi.com

紫外線ランプという「武器」

www.afpbb.com

新型コロナウイルスとの「共生」とは?

新型コロナウイルスが「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同様、消滅しない可能性がある」とのことですが… jp.reuters.com 無症状ないし軽症の状態で他人に感染させる可能性があるという点が、今回の新型コロナウイルス最大の特徴であるとすれば、「消滅しな…

BCG接種とコロナ死亡率「非常に強い相関」

著書『免疫力を強くする』などで知られている宮坂昌之氏が、BCG接種とコロナ死亡率について「非常に強い相関」が認められるとしています。 dot.asahi.com

現在の流行は「第2波」

武漢ウイルスの封じ込めは成功し、現在流行中のウイルスは欧米経由の「第2波」なのだそうです。欧米と日本(あるいは中国、韓国)との流行の程度の違いの「理由」をつきとめるための重要な事実ではないでしょうか。 this.kiji.is

「集団免疫」についてのメモ

ワクチンも治療薬もない状況の下、日本政府は集団免疫策を採用していない、と。公式見解としては当然でしょう。一人の犠牲でも容認する政策はあり得ません。 www.sankei.com しかし、日本の新型コロナ致死率の低さが何を意味するのか、専門家はさまざまな意…

ポスト・コロナの世界

コロナ関連の著書も書店に並ぶようになってきましたが、山中俊之氏の次の記事はわかりやすく論点をまとめています。 diamond.jp 国際関係:世界の連帯重視(参考:ブラウン英国元首相とカント平和論 - encyclios disciplina) 政治:政府の強大化(参考:医…

都市封鎖と集団免疫のハイブリッド?

イタリアでは都市封鎖の段階的解除が始まったそうです。 www.iza.ne.jp コンテ首相は予防策を徹底するよう呼びかけるにあたって「ウイルスと共生せねばならない」とも述べたそうです。原語を確認していませんが「共生」という語のもつニュアンスからすると違…

接触追跡アプリについて

すでに韓国、シンガポール、オーストラリアで使用されている感染者接触追跡アプリですが、ドイツでも導入が予定されています。4月初頭から、中央サーバに集約させる「中央集権方式」を軸に国内で開発が進められていましたが、このほど、多数の批判の声が上が…

物流体制の見直しが求められる

検査数の少なさは、けっして医療現場の瑕疵ではなく、保健医療物資の物流体制を含めた行政の検査体制に起因するものです。 www.ctv.co.jp ここで訴えられている検査物資(試薬、綿棒)の不足は、マスクや防護服の不足と同根の物流体制の不備を示すものでしょ…

(再度)緊急事態宣言と検査体制の拡大はセットでなければならない

国連事務総長が、成功を収めつつある韓国の新型コロナウイルス対策について、「気候変動対策と両立させた経済復興策」と結びつけているとして絶賛しています。 www.afpbb.com 4月30日には新規感染者がゼロだったとのこと。直近の動向を見ても成果はめざまし…

感染抑止のための検査規模拡大

クラスターを把握して集団感染を抑えるやり方から、一般的な接触削減へと転換することの背景には、地方のごく一部を除いて、感染経路がわからない感染者数が急増している(全体の半数を超えているといわれる)ことがあります。検査数を抑えている(いた)こ…

同調圧力ではなく「正当な補償」を

「今は営業すべきでない」というのは正論ではあるものの、その際、私権を制限する際に同調圧力を利用するのではなく、憲法にも記載されている「正当な補償」に基づいて行うべきだ、との意見を紹介した記事。 www.nishinippon.co.jp 〔財産権〕 第二十九条 財…

ロックダウンが必要?

岩田健太郎氏が地域限定のロックダウン(徹底的な外出制限)を実行すべきだと主張しています。 diamond.jp 【趣旨】 ワクチン、集団免疫、治療薬、いずれも実現困難で、空襲警報のように「ロックダウン→沈静化→解除→再流行→ロックダウン」となるシナリオも想…

長期化を見越した対策へ

最近頻繁に引き合いに出される100年前の「スペイン風邪」、沈静化までに3年かかったとのことです。医療の進んだ現在でもワクチンの量産まで1年半かかるとのことであり、これだけでも長期戦を覚悟しなければならないということがわかります。 それに伴い、テ…

教育機会確保のための知恵が必要だ

this.kiji.is この記事のyahoo版に、アパートなどでの子どもの泣き声、走り回る音などによるトラブルを心配する声が寄せられていました。本当に深刻な問題です。 児童クラブは狭いスペースで複数学年合同となりますから、天気の悪い日などには外に出ることも…

市民生活の維持は現在進行形の課題だ

内田樹氏による話題のインタビュー記事: blog.tatsuru.com 「スラック(余裕・遊び)」(準備したが使用しなかった資源)を想定せず、「費用対効果」「ジャストインタイム」「在庫ゼロ」といった経済合理主義を医療や福祉に持ち込み、「医療資源の効率的な…

NY14%に抗体 / 新型コロナは熱と湿気に弱い?

jp.reuters.com jp.reuters.com

レムデシビルは早期の患者にのみ有効?

jp.reuters.com

新型コロナウイルスと脳損傷?

山梨の患者さんが髄膜炎、副鼻腔炎を起こしていたとのニュースがありましたが… 新型コロナウイルスに感染し、髄膜炎を発症して山梨大付属病院(山梨県中央市)に入院している20代会社員男性の症例報告論文が4日、国際感染症学会(米マサチューセッツ州)…

緊急経済対策について(3)

財源の問題。 ドイツでは、連立政権に入っている自由民主党(FDP)と、社会民主党(SDP)とで見解が対立しています。 Finanzierung der Corona-Folgekosten - Wer soll das bezahlen? SPDは資産税増税を主張。FDPは投資手段を損ねるとしてこれに反対。ただし…

緊急経済対策について(2)

ジョセフ・スティグリッツが新興国・途上国の債務危機について語っています。 https://www.project-syndicate.org/commentary/covid19-impact-on-developing-emerging-economies-by-joseph-e-stiglitz-2020-04 銀行よ、借りを返せ:ジョセフ・スティグリッツ…

「レムデシビル」

www.jiji.com www.nikkei.com business.nikkei.com ja.wikipedia.org

世界経済への影響

Deutschlandfunkが長めの記事を出しました。コロナ危機の世界経済への影響を複数の識者に尋ねるというものです。大きく分けて、グローバル経済の将来、およびデジタル経済の到来、という論点に分かれます。 Grenzen der Globalisierung - Wie die Coronakris…

緊急経済対策について(1)

3月中旬、欧州中央銀行(ECB)は緩和拡大に慎重だったドイツの意向に反して7,500億ユーロ(約90兆円)の資金(国債・社債等の購入資金)の供給を決定しました。ECBのラガルド総裁は「普通でないときには普通でない行動が必要になる」と述べたそうです。 欧州…

国際協力の重要性

米国での状況悪化の原因の一つは、医療保健分野においても自国の利益を最優先し、専門家による国際協力を軽んじたことにあるとの見方が紹介されています。 新型コロナウイルスの被害で、米国は感染者、死者の数で世界最悪になった。疾病対策センター(CDC)…

文化産業の支援策が求められている

コンサートもオペラも演劇も比較的安価、平日夕方も上演しているので仕事帰りに鑑賞できる…ドイツの音楽・演劇文化がこのように日常生活に溶け込んでいるだけに、このたびの新型コロナウイルスによる文化活動の停止は、芸術・文化関係者にとってはもちろんの…

感染拡大防止と経済活動の維持

「集団免疫」という言葉が使われることがあります。 「免疫を持つ人が多いほど、感染症が流行しにくくなる、という考え方にもとづいた予防策」だそうです。 感染力でみる新型コロナの脅威ーワクチンができるまで「集団免疫」の予防策はとれない | ニッセイ基…

改善の兆し? それとも戦いはまだこれから?

Deutschlandfunkで、簡便な国際比較データ(ジョンズ・ホプキンス大学のデータをもとに作成されたもの;フランス、日本等は入っていない)がでています。 Coronavirus - Aktuelle Zahlen und Entwicklungen 1. 感染者数 Die Entwicklung der Corona-Fallzahl…

【論文紹介】コロナウイルスと連帯・保健制度(5)

4. 危機の不平等性 コロナ危機はだれにもまったく等しくおそいかかるわけではありません。相対的に危険を免れている人々がいる一方で、危険に対しより脆弱な人々がいるのは事実です。 論文(https://nbi.sankt-georgen.de/assets/documents/fagsf_72_maerz-2…