社会と経済

パンデミック、蝗害、社会変革

news.yahoo.co.jp 食料の多くを輸入に頼る経済構造の弱さが露呈するかもしれません。 www.nikkan-gendai.com

「微生物多様性」

過剰な除菌・殺菌による薬剤耐性菌の蔓延か、それとも微生物を活かした空間・環境デザインか、という刺激的な問題設定。プロジェクト主催者は現役の学生さんのようです。 「無害な細菌を室内に放出するデバイス」は、自然を失った大都市での生活には有用かも…

しぶとい(感染力がきわめて高い)ウイルス

韓国ではまた感染拡大の兆しが見られるようです(クラスターは把握しているようですが)。 www.bloomberg.co.jp いったん収束したとみられていただけに、新型コロナウイルスのしぶとさ、感染力の高さを再認識させられる事例です。 こうしたなか、国内での緊…

コロナウイルスと文明

新型コロナウイルス感染症を文明史的な観点から大きくとらえる試みが出てきています。そのなかの一つ。 dot.asahi.com 短期間の拡大の理由として、1)ウイルス要因(ヒト細胞に「くっつきやすい」)、2)宿主要因(人生100年時代の慢性疾患・治療薬による免…

株を買い支えていたのは日銀だけではなかった、という話

president.jp

狩猟採集時代の再来?

media.moneyforward.com

アフター・コロナ/ウィズ・コロナ社会の「3つの課題」

jbpress.ismedia.jp

地球環境とコロナウイルス

長崎大の山本太郎氏の見解。 新しい感染症が近年増えてきた背景には、開発でヒトが野生動物の生態系に入ったこと、地球温暖化で野生動物の生息域が狭くなったことがある。野生動物の中で生きてきたウイルスが、生き残りをかけたかのように人間社会に広がって…

21世紀型感染症対策

岡田晴恵氏による「医療と経済の両立」策。方向性はこちらで示したものに近いと思われます(広範な検査、陽性者の隔離/陰性者は「働いていただく」)。 hochi.news 「21世紀型感染症対策」というのはなかなか優れたネーミングだと思います。「前回」のスペイ…

「外付け装置」としての政府・政策

ドイツのアーティスト救済策を絶賛した浜矩子氏による、現状の中間まとめ的な記事。 時の政権担当者への評価はともかく、「外付け装置」としての政府・政策の役割、「平時」と「非常時」とのメリハリ、「自助」と「公助」の本来の意義、など、重要な点が述べ…

「集団免疫」についてのメモ

ワクチンも治療薬もない状況の下、日本政府は集団免疫策を採用していない、と。公式見解としては当然でしょう。一人の犠牲でも容認する政策はあり得ません。 www.sankei.com しかし、日本の新型コロナ致死率の低さが何を意味するのか、専門家はさまざまな意…

ポスト・コロナの世界

コロナ関連の著書も書店に並ぶようになってきましたが、山中俊之氏の次の記事はわかりやすく論点をまとめています。 diamond.jp 国際関係:世界の連帯重視(参考:ブラウン英国元首相とカント平和論 - encyclios disciplina) 政治:政府の強大化(参考:医…

都市封鎖と集団免疫のハイブリッド?

イタリアでは都市封鎖の段階的解除が始まったそうです。 www.iza.ne.jp コンテ首相は予防策を徹底するよう呼びかけるにあたって「ウイルスと共生せねばならない」とも述べたそうです。原語を確認していませんが「共生」という語のもつニュアンスからすると違…

物流体制の見直しが求められる

検査数の少なさは、けっして医療現場の瑕疵ではなく、保健医療物資の物流体制を含めた行政の検査体制に起因するものです。 www.ctv.co.jp ここで訴えられている検査物資(試薬、綿棒)の不足は、マスクや防護服の不足と同根の物流体制の不備を示すものでしょ…

(再度)緊急事態宣言と検査体制の拡大はセットでなければならない

国連事務総長が、成功を収めつつある韓国の新型コロナウイルス対策について、「気候変動対策と両立させた経済復興策」と結びつけているとして絶賛しています。 www.afpbb.com 4月30日には新規感染者がゼロだったとのこと。直近の動向を見ても成果はめざまし…

ロックダウンが必要?

岩田健太郎氏が地域限定のロックダウン(徹底的な外出制限)を実行すべきだと主張しています。 diamond.jp 【趣旨】 ワクチン、集団免疫、治療薬、いずれも実現困難で、空襲警報のように「ロックダウン→沈静化→解除→再流行→ロックダウン」となるシナリオも想…

長期化を見越した対策へ

最近頻繁に引き合いに出される100年前の「スペイン風邪」、沈静化までに3年かかったとのことです。医療の進んだ現在でもワクチンの量産まで1年半かかるとのことであり、これだけでも長期戦を覚悟しなければならないということがわかります。 それに伴い、テ…

市民生活の維持は現在進行形の課題だ

内田樹氏による話題のインタビュー記事: blog.tatsuru.com 「スラック(余裕・遊び)」(準備したが使用しなかった資源)を想定せず、「費用対効果」「ジャストインタイム」「在庫ゼロ」といった経済合理主義を医療や福祉に持ち込み、「医療資源の効率的な…

緊急経済対策について(3)

財源の問題。 ドイツでは、連立政権に入っている自由民主党(FDP)と、社会民主党(SDP)とで見解が対立しています。 Finanzierung der Corona-Folgekosten - Wer soll das bezahlen? SPDは資産税増税を主張。FDPは投資手段を損ねるとしてこれに反対。ただし…

緊急経済対策について(2)

ジョセフ・スティグリッツが新興国・途上国の債務危機について語っています。 https://www.project-syndicate.org/commentary/covid19-impact-on-developing-emerging-economies-by-joseph-e-stiglitz-2020-04 銀行よ、借りを返せ:ジョセフ・スティグリッツ…

世界経済への影響

Deutschlandfunkが長めの記事を出しました。コロナ危機の世界経済への影響を複数の識者に尋ねるというものです。大きく分けて、グローバル経済の将来、およびデジタル経済の到来、という論点に分かれます。 Grenzen der Globalisierung - Wie die Coronakris…

緊急経済対策について(1)

3月中旬、欧州中央銀行(ECB)は緩和拡大に慎重だったドイツの意向に反して7,500億ユーロ(約90兆円)の資金(国債・社債等の購入資金)の供給を決定しました。ECBのラガルド総裁は「普通でないときには普通でない行動が必要になる」と述べたそうです。 欧州…