明治維新の思想

長州の政治経済文化(16)

長州藩内戦・藩論転換(1865年)をめぐるクレイグのコメントで印象深い箇所を二つ紹介します。

長州の政治経済文化(14)

撫育方(撫育局)(長州藩における撫育制度について : 組織論における革新の視点から (yamaguchi-u.ac.jp))についてクレイグは、「疑いなく、撫育方の貯蓄(buiku savings)によって幕末時代における長州の役割が財政的に可能となった」(p. 50)と評してい…

長州の政治経済文化(13)

「〔石高において〕大規模な藩が必ずしも政治的に重要な藩であるわけではないが、重要な藩はつねに大規模な藩であった。」 クレイグはこのように述べて、藩の軍事力の決定要因として、武装、訓練、士気、リーダーシップだけでなく、経済規模の重要性を指摘し…

長州の政治経済文化(12)

アメリカの著名な歴史家アルバート・クレイグ(Albert M. Craig, 1927- Albert M. Craig - Wikipedia)の著作にChoshu in the Meiji Restoration (1967)があります。クレイグは日本でもよく知られ、翻訳書も出ていますし、明治維新150年の際には来日し、イン…

【思想史・制度史研究会(地域文化研究会)】第二回研究会

7月30日に「思想史・制度史研究会(地域文化研究会)」第二回目研究会(オンライン)を開催しました。以下、当日の報告・意見交換の概要です。

後藤敦史「洋上はるか彼方のニッポンへ ~欧米列強は何を目ざし、どう動いたのか~」のまとめ

『幕末維新のリアル 変革の時代を読み解く7章』(上田純子・公益財団法人 僧月性顕彰会[編]、吉川弘文館、2018年)より、「第4章 洋上はるか彼方のニッポンへ ~欧米列強は何を目ざし、どう動いたのか~」(後藤敦史著)のまとめを掲載します。

田中彰「明治維新」(1977年)のまとめ

田中彰「明治維新」(『北海道大学人文科学論集』14, 1977年)のまとめを掲載します。

石井孝『明治維新と外圧』

石井孝『明治維新と外圧』(吉川弘文館、1993年)の一部を読みました。「Ⅰ 明治維新史概観」のまとめを掲載します。

服部之總の明治維新論

ゼミで服部之總の明治維新論を少し読みました。1929年初版の『明治維新史』です。この中から「第一章 世界市場の形成と明治維新」のまとめを掲載します。用いたテキストは、服部之總全集の第3巻(福村出版、1973年)です。

明治維新と自力工業化(7)

石井寛治『明治維新史』より第7章「文明開化の光と影」のまとめを掲載します。

明治維新と自力工業化(6)

石井寛治『明治維新史』より、第10章「華族・士族のゆくえ」のまとめを掲載します。

明治維新と自力工業化(5)

石井寛治『明治維新史』より、第4章「尊王攘夷から倒幕へ」のまとめを掲載します。

明治維新と自力工業化(4)

石井寛治『明治維新史』より、第三章「攘夷の行きつくところ」のまとめを掲載します。

明治維新と自力工業化(3)

石井寛治『明治維新史』より、第二章「反動の嵐と始まる貿易」のまとめを掲載します。

明治維新と自力工業化(2)

石井寛治『明治維新史』より第6章「廃藩置県への苦悩」のまとめを掲載します。

明治維新と自力工業化(1)

今年度も昨年度に引き続き、明治維新をテーマとします。今年度最初に扱うテキストは石井寛治『明治維新史 自力工業化の奇跡』(講談社学術文庫、2018年/原著『体系 日本歴史 第12巻 開国と維新』小学館、1989年)です。経済史の観点が取り入れられた著作で…

明治維新の思想(20)

芝原拓二『開国』から、「下民一時の蜂起」のまとめを掲載します。

明治維新の思想(19)

芝原拓二『開国』から、「征長と抗幕と」のまとめを掲載します。

明治維新の思想(18)

芝原拓二『開国』から、「倒壊する旧体制」のまとめを掲載します。

明治維新の思想(17)

芝原拓二『開国』から、「敗退する尊王攘夷運動」のまとめを掲載します。

明治維新の思想(16)

芝原拓二『開国』から、「開国通商の波紋」のまとめを掲載します。

明治維新の思想(15)

芝原拓自『開国』から、「公武合体か尊皇攘夷か」のまとめを掲載します。

明治維新の思想(14)

芝原拓自『開国』から「アジアと日本の試練」のまとめを掲載します。

明治維新の思想(13)

ここまで、市井三郎、和辻哲郎といった哲学研究者の幕末維新論を読んできました。 「明治(維新)150年」が地元ではさかんに喧伝され、関連する展示やイベントが開催されています。一方、哲学者の幕末維新論はあまり注目されることがないのかもしれません。…

明治維新の思想(12)

和辻哲郎『日本倫理思想史』第五篇第七章(「町人道徳と町人哲学」)、および第六篇第二章後半(「明治時代の倫理思想」)のまとめを掲載します。

明治維新の思想(11)

和辻哲郎『日本倫理思想史(四)』(岩波文庫)、第五篇、第八章(五、六)および第六篇第二章(前半)のまとめを掲載します。

明治維新の思想(10)

和辻哲郎著『日本倫理思想史』第五篇第六章(五、六、七)、第八章(一、二、三、四)、第六篇第一章のまとめを掲載します。

明治維新の思想(9)

前々回までのところで、市井三郎氏の『「明治維新」の哲学』の輪読をひととおり終えました。今回は、阿部正弘や川路聖謨らによる幕政改革に対し、一定の高い評価を与えているという共通点から、原田伊織氏の話題の近著に注目したいと思います。市井氏の「明…

明治維新の思想(8)

市井三郎著『「明治維新」の哲学』(1967年)では、阿部正弘や川路聖謨らによる幕政改革(とくに国民国家構想と開国)が、井伊直弼の反動政治によって頓挫し、それへの反発から倒幕へと急進化していく情況が描かれていました。 その際、山県大弐の倒幕論を受…

明治維新の思想(7)

『「明治維新」の哲学』4,7,8,9各章のまとめを掲載します。