ワグネル反乱への中国サイドの見方

とても分かりやすい記事。

ロシア「プリゴジンの乱」を時々刻々と報じた中国メディアの元人民解放軍幹部インタビューから分かること(近藤 大介) | 現代ビジネス | 講談社(1/7) (gendai.media)

全文が紹介された、インターネットメディア『潮新聞』掲載の元人民解放軍ミサイル部隊・邵永霊(しょう・えいれい)大校(一佐)のインタビューの次のくだりは実に鋭い。

傭兵が正規軍に比べて最も劣るのが、規律だ。正規軍は規律と服従を特に重んじる。兵士になるとは、理想とする信念を持つことだ。祖国のため、民族のため、故郷や家族のために戦うのだ。

しかし傭兵というのは実際、カネのためにやって来ているため、コントロール不能だ。組織の規律、理想、信仰、思いやりなどにおいては、正規軍と比べるべくもない。そのため一般的に国家は、傭兵を雇って戦争をやるべきではない。

歴史を繙(ひもと)くと、近代の早期の頃は、西洋国家は常々、傭兵を雇っていた。その後、それはダメだということになった。傭兵はいったん前線に出ると、すぐに問題を起こし、反乱するからだ。それでやはり、君主が直接コントロールする常備軍を設立することになったのだ。

思うに、ロシアの今回の特別軍事行動では、仕方なく傭兵を投入したのだ。長期的に見れば、確かに問題がある。今回、雇用兵の問題が顕在化したということだ。

規律のなさといえば、次のような場面があった。

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