戦時経済?

ロシア経済の現状についての分析。

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財政状況は厳しいようだ。戦費調達のための予備費の切り崩し、経済制裁によるエネルギー資源収入の減少など、財政悪化の徴候が顕著だという。

戦争の長期化により、配給制も採用される可能性があるとのこと。国民の理解・支持はどこまで得られるか。

西側を中心とする経済秩序からは、ロシアは(当面)自ら望んで離脱している。そのかわりにBRICS諸国の支持を取り付けようとしているのが現状だ。資源不足や物価高により西側を追い詰めることにもなる現代版ブロック経済だが、「多極化」はどこまで徹底されうるか。つまり、経済は本性上、国境や文明圏を超えてグローバル化する(それとともに経済取引ルールや技術を世界標準化する)が、このグローバル化の本性を「ブロック」して、政治イデオロギー(地域覇権、多極化、「文明の衝突」)一色によって経済を染め上げることが果たしてできるか。

遊び半分で「文明の衝突」はできない。みずから退路を断ちつつ、なおかつ、国民を(軍事的にだけでなく、歴史観の植え付けなど、思想的にも)「動員」しつつ、軍事国家を構築・維持しなければならない。そのための知力にも体力にも、結局のところ、経済基盤が必要なのである。