ショルツ首相の5/8演説

(47) Scholz sieht Unterstützung der Ukraine als historische Verantwortung | DW Nachrichten - YouTube

(抜粋)

  • 1933年から1945年にかけてのドイツにおける破局的歴史から得られた教訓は、「繰り返さない(nie wieder)」である。「戦争を繰り返さない」「ジェノサイドを繰り返さない」「暴力支配(Gewaltherschaft)を繰り返さない」
  • 終戦から77年を経た現在、ロシアが開始した侵攻に際し、侵攻を受けたウクライナを支援しないことは、あからさまな暴力に屈することであり、侵略者を強化することに他ならない。
  • ウクライナとヨーロッパ全体の法と自由を守るためになすべきことは多く、実際ドイツも多くの支援を行ってきた。
  • ドイツは四つの原則に従う。①ドイツは単独行動を行わず、ヨーロッパと大西洋対岸の同盟パートナーと協調する。②自国の防衛力を強化する。③ドイツおよび同盟諸国に危害を与えることを行わない。④NATOを戦争当事国としない。
  • 自由と安全が最終的に暴力と専制に対して勝利を収めるはずであるのは、77年前と同様である。

NATOについては、東西ドイツ統合当時のコール首相が東方拡大に反対姿勢を示していたことが外交文書で裏付けられたという。

独「1991年外交機密文書」公開 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』 (livedoor.jp)

「大西洋対岸の同盟パートナー」(米国)と、地続きの地で起きている戦争を目の当たりにするドイツとではウクライナ援助の姿勢が異なってくるのもやむを得ない。2014年当時のウクライナへの米国によるあからさまな政治介入もまた明らかになるなか、

2014年、ウクライナにアメリカの傀儡政権を樹立させたバイデンと「クッキーを配るヌーランド」 | 中国問題グローバル研究所 (grici.or.jp)

遂につかんだ「バイデンの動かぬ証拠」――2014年ウクライナ親露政権打倒の首謀者 | 中国問題グローバル研究所 (grici.or.jp)

毅然たる態度と抑制的姿勢とを維持しながら「法と自由」を守るという大義を貫くための政治手腕が求められている。

この戦勝記念日(ロシアでは5月9日)にあたり、「ナチス」と「帝国主義者」を相手とする「大祖国戦争2.0」が宣言されるとの見方が出ている。

【寄稿】 「プーチン氏の前にはもはや種々の敗北しかない」 英の国防専門教授 - BBCニュース

Viewpoint: Putin now faces only different kinds of defeat - BBC News