反撃強化と犠牲者の増加のジレンマ

すでにこれだけ多くの犠牲を出していながら、こういう発言はたしかに「正気の沙汰ではない」。

プーチン氏「我々は何ひとつ本気を出していない」 ウクライナ兵士に今必要な兵器は何かを聞いた【報道1930】 | TBS NEWS DIG (1ページ)

兵力と兵力とのぶつかり合いはますますエスカレートし、それにともなって非戦闘員の犠牲はますます増加している。武器援助と道徳的非難との組み合わせはそれ自身危ういうえに、(とくに後者が)肝心のロシアに対して功を奏していない。そもそもの出発点として(ニュースサイトへの書き込みの表現を借りるなら)ブダペスト覚書によるウクライナのロシアへの核譲渡[≒ロシアのウクライナに対する安全保障引き受け]、および米国によるNATO加盟誘導[≒不用意な挑発行為⁉]があったとすれば、これらの出発点にいまこそ立ち戻り、(米国サイドから見た場合の)代理戦争状態に終止符を打つためのきっかけを探るべきではないのか。

民族自決権はもちろん認めるべきものだが、これが無条件のものか、それとも現実には地域的安全保障や地域覇権(※)の観点からある程度制約がかかるものであるのかについても検討すべきかもしれない。

週刊東洋経済 2016年11月12日号 - Google ブックス

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