停戦しない理由

一言で言えば、停戦の相手が信頼に値しないということである。

注目すべきことは、侵攻開始当初、ゼレンスキーが停戦に傾いていたということだ。これが意味するのは「国際法違反の侵略戦争」が抗戦継続の唯一の理由ではない、ということである。この点が、マスコミ報道で見えにくくなっているのではないか。信頼に値しないから、停戦すれば残虐行動を繰り返すことが目に見えているから、ウクライナは占領された全領土の奪還を目指して抗戦を続けているのである。

国際法大義名分はもちろん大事だが、これ以上に説得力を持つ理由はウクライナのロシアへの信頼喪失の方である。抗戦支持の理由として何を強調するかによって、国際社会の反応は微妙に異なってくるはずである。

なぜゼレンスキー大統領は停戦しないのか…ウクライナ侵攻を泥沼化させたロシア軍の「最悪の行動」 当初は停戦をロシアに持ち掛けていたが… | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)