「クーデタ」未遂?

「正義の行進」ではなく本物の「クーデタ」未遂だった(ワグネルの単独犯ではなかった)、との記事。

プリゴジンの乱に「ハルマゲドン将軍」が内通か 消息不明で臆測呼ぶ=米NYT紙 | 東スポWEB (tokyo-sports.co.jp)

Russian General Knew About Prigozhin’s Rebellion Plans, U.S. Officials Say - The New York Times (nytimes.com)

たしかに、国軍の相当数がワグネル側につくとの事前の見通しがまったくなければ「正義の行進」に訴えることは単なる無謀だし、無血開城のような「緒戦」を見ても、ワグネル側に味方する見通しそのものがある程度保証されていた可能性はあるだろう。

「将軍との内通」という仮説が、いまのところプリゴジンが生きながらえていることの理由の説明にもなるという見解もNYT記事には見られる(だが、そうだとすればただちにプリゴジンを逮捕し、捜査すべきだと思われるが…)。

今回のような事態を取り締まる法律もあるのだろうが、彼の国において、最高指導者が生殺与奪権を一手に握っていることを思い知らされる。法治国家とは程遠い。国内法の厳格な適用もできない国が、国際法を守るはずはないという自明の理をあらためて認識させられる。

(付記)スロヴィキン逮捕との記事。Russian General Arrested Following Wagner Mutiny – MT Russian - The Moscow Times