アマルティア・センの政府批判

ノーベル経済学賞を1998年に受賞したセンが、インドのモディ政権によるイスラム系住民に対する政策を痛烈に批判している。

Interview | ‘Modi Govt Is One of the Most Appalling in the World,’ Says Amartya Sen (thewire.in)

人口の15%を占めるイスラム系住民に同等の権利を与えず、まるで多数派側からの「寛容」策の一環としてインド国内に居住することを許されているかのような扱いだという。インド国民は多様性の伝統をもつにもかかわらず、ヒンドゥー教徒のみを優遇するのはインドの国民性を毀損する誤った「共同体主義」だという。

こうした政府批判を受けてのものなのか、センがながらく暮らしてきた邸宅が国立大学の土地を不法に占拠しているとして、立ち退き命令の対象になっているという。これに反対する知識階層が座り込みのデモを行っているようだ。

Protests Outside Amartya Sen's House Against Visva-Bharati's Eviction Order (thewire.in)

齢90歳直前のセンに対する無慈悲な処遇。こうした状況を招いた政権の意図は一体何なのか。