リベラルデモクラシーの真価が問われている
無血開城を外野から単刀直入に要求するような恥ずかしい真似はしないとしても、「これ以上の犠牲はごめんだ」とのアピールは一定程度の支持を得るかもしれない。ドイツの「極右」とされるAfDスポークスパーソンの次の声明を見てそう思う。
気になるのは次の一文。
Wir als AfD fordern die Bundesregierung auf, ihre Hypermoral abzulegen und endlich auf die Lebenswirklichkeit der Menschen zu blicken.
こんなものは脱ぎ捨てよと酷評されているHypermoralとは、ここでは生活の現実に即さない無条件の道徳的命令ということであろう。巨悪を倒すためには当面の犠牲はやむを得ない(これに国民は甘んじよ)。この論法にインフレに苦しむ国民が悲鳴を上げ始めているのかもしれない。
イタリアでは一足先に(?)政権中枢に右派が入り込む可能性が。
右派が最大勢力か 欧州の対ロ結束に不安も―伊総選挙:時事ドットコム (jiji.com)
欧州は文字通り岐路に立たされている。